三角関係
中島工務店を交えての初めての打ち合わせでは、DIY(施主施工)の要素を取り入れることに理解を得られ、工事の全体的な予算が2000万程度でも現行設計デザインで家が建たる!ということが分かりひと安心でした。
日本世間一般的には工務店などの施工者が全ての施工を担い、多方面に渡る各業者を仲介することが重要な仕事であると想像出来ます。私が把握しているだけでも業種はいくつあるでしょうか?測量、地盤調査、地盤改良、基礎(ポンプ車、コンクリート)、仮設足場、仮説トイレ、電機(通信)、水道(引き込み、下水:合併浄化槽)、設備、ストーブ、材木(製材、乾燥、プレカット、運搬)大工、家具職人、クレーン、板金、左官、ゴミ処理。今、数えれらるだけで25ほどありました。すでに自分自身でやる事にしているのは、分筆、土地契約、金融機関手続き、伐採、抜根。ですので、計30以上のプロフェションの集合によって一つの家が出来上がるという事になります。凄いことですね。
これら全ての業者とやり取りし、見積もり、発注、管理をするということはかなりの仕事量になり、人に頼むということは当然仕事料が加算されます。10%としてざっと見積もると、2000万の施工費だとすれば200万円が手数料として発生すると同時に建主は工務店に任せれられるということ。「自分でやりたい」、「金がない(もしくは払いたくない)」「時間がある」という場合は、この他業者プロ達の数を出来るだけ減らし、自ら手を動かす事で払うお金は浮いて来るはずです。というように家づくりの方法として「直営」方式にすることが大きな経費削減になる事なのかなと想像していました。
セルフビルド推奨派の大工さんも近所に数名おり、その中では猛勉強の末に2級建築士の試験に合格した大工さんも中川村に存在します。村内の建設会社である◯下建設、◯島建設の社長さんも御柱祭でさらに接近しました。出来ることならば地元の人、業者さんに我が家の家づくりに関わって貰いたいという気持ちがありました。
打ち合わせ後のフィードバックの中で光嶋氏と電話で話したところ、素人の私に直営などと言うことはかなり難しく、仕事をしている時間もなくなってしまいますよと言われました。確かにそうかも知れません。実施設計は中島工務店にお願いしたいし、他の工務店に相見積もりを取らない理由は中島工務店を信頼して、他業者と値段で比べるのは失礼にあたることなのでやりたくないと言います。確かにそうかも知れません。
現代の下地ボードに塗る土壁と、伝統的な竹小舞に本物の土を幾度も塗る土壁の捉え方の違いからうまれた誤解と同様に、私の気持ちが事前に伝わっていなかっただけの話です。まぁ裕介ときたら会って話す時はアメリカ人みたいに喋りっぱなしなので、こちらから言い出さないと話すタイミングがありませんからね。この手の建築家と会話するには躊躇せずに伝えなければならないでしょう。現場の工事途中で言っても余計な迷惑、コストがかかるし、竣工してからでは遅すぎます。
その後、光嶋裕介と中島工務店とのやり取りの中で、中島工務店は材料提供だけでもいいですよ!と言ってくれたようです。なんという懐の深さでしょう? (瑕疵担保責任が通常とケースと異なる説明も受けました)
0コメント