第1設計提案日eve

暴露本まがいに関係者のプライバシーを公開続投していてご心配をおかけしてます。とりあえず、オープンにすること位しか取り柄がないので、これからも頑張ります。


今日は朝4時前から書きはじめです。光嶋裕介の人気ツイートでイクメンと紹介された私は、毎晩寝る前にベッドで娘と絵本を30分ほど3〜4冊読み9時には寝ています。多少早起きしても睡眠充分ですね。娘のルーティーン絵本であるバーバパパの作者アネットチゾン(仏人女性)は元々建築家。絵は立面図、平面図、断面図などの建築風角度で描かれていて、こちらとしては図面を見ているようです。バーバパパ一家がDIYでレンガを組んだりして家が建たるシーンもあるので、娘にとって実際の家つくりをイメージするのにちょうどいいお話かと思ってます。


1年程前にさかのぼります。


2016/9/27,28 はカミさんの東京仕事にかこつけて、家族三人車で東京帰省。目黒にもある光嶋裕介設計事務所で打ち合わせする段取りとなりました。



9月27日は南青山の画廊「ときの忘れもの」で開催していた光嶋裕介ドローイング展『和紙に挑む〜幻想都市風景』へ娘と二人で行きました。光嶋氏が自ら漉いたという、川の様に流れた墨が濃淡として陣取っている和紙に描かれているのは、世界に実在する建築と彼の幻想である都市の風景。小さなプリントやデータ画像しか見た事ありませんでしたが、実物の迫力は圧巻。生き物のような存在感がありました。


出版されたばかりの『これからの建築〜スケッチしながら考えた』ミシマ社の本を購入。翌日の打ち合わせ前に読んでおけたら、彼の考えがより解りやすいのかなと。頼む前にサインしてくれました。"Never Enough" イケイケ状態である彼を現したチョー前向きな言葉です。ありがとうございます。食べ過ぎには注意です。


その夜は、六本木のライブレストランで、ラテンミュージシャンであるかみさんのライブです。光嶋裕介が事務所のスタッフさんと二人で足を運んでくれ、全員集合です。DOS LATIDOSという、ピアノの斉藤タカヤとのユニットです。スタンダードの曲をまるっきり別物にぶち壊し、別のリズムをあてがって再構築するという新しい試みのラテンミュージックです。ちょうど新作CDをリリースしたレコ発のライブでしたね。

昼〜夜、建築家のドローイング展示と出版物発表、建て主である我が家の人がアーティストとして作品披露する面白い日でした。なかなか濃い人達ですね。と、なんとなく距離を置いて見ている自称写真家の私は制作意欲を充電中だと言い聞かせるのでした。



「今まで家を設計したお施主さん達とは、それぞれ家族の様なお付き合いをさせてもらってます。」と光嶋裕介は話していた気がします。うちの場合もすでに家族付き合いが始まっていたのですね。


ちょっと話はとびます。「対話をする」ことの前段階である、初めましての部分のノリが、"Hi, welcome, come on in"って感じで家に招き入れる感じに似ています。ある人は、彼を「育ちのいい、人懐っこい犬」と表現したらしいですがその通りで、恥ずかしがり屋のフィンランド人や、他人を家にあげない信州人とは人種が違う。このノリは彼のライフヒストリーを基に築きあげられた人格であることは間違いありません。アメリカ生まれのカナダ〜イギリス〜日本育ちですから。なので、無意識のうちにスピーディーなのです。しゃべり続けます。


一方、「対話をする」ということに重きを置いているのは、意識していることなのじゃないかなと私は思うのです。この先、初めての家作りを理解していくと同時に、光嶋裕介という人間を理解してどんどんと身近に感じることになります。僕の経験の中で言えることは、彼はいつでも聞いてくれます。握手をするのと同じ様に、聞いたことに対して話をしてくれる人です。でも勇気を持って聞いてみないと聞こえない。それはしょうがないですよね。整列して黙って人の話を聞くと育てられてしまうと、勇気を振り絞らないと言えないことが沢山溜まってしまいます。意外と私もそういう人間なのですから。唐突かもしれませんが、会ったことのない、見えない人へのメッセージを書きたかったのです。



そして、その日は目黒の高層ビルにある光嶋裕介設計事務所が手配してくれたゲストルームに泊めさせて貰い、翌日は朝から打ち合わせ。 早く起きた私は早速『これからの建築』のページをめくりました。イームズ邸のスタジオ兼自邸の横長レイアウトや庭との繋がりがいいなー、でもただ四角い箱はつまらないなーと感じてたのを思い出します。


エレベーターで上の階に上がり事務所に到着。ついに、図面と模型が登場!!

次回につづく



タタッタラ

家が建っていく様を綴らねばならないという使命感を基にした記録。

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