D案

2016年11月7日に光嶋裕介と二人でTDW模型展示作品の撤収をした後、タクシーに乗って目黒にある彼の事務所に向かいました。2回目の東京オフィス訪問です。相変わらず本が溢れています。


ブログ記事 第一提案の【疑問について】の中で書いた;A,B,C案の3つの提案を受けて、感想、疑問を伝え合ったあと、こちらからのリクエストを下記のように建築家に伝えました。

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C案が、あの敷地に合うだろう、拡張性豊か、低コストなのも現実的だろう〜という考えになってきてます。C案をベースにリクエストを箇条書きすると、


・2階の圧迫感が気になる。 ->高さを上げる(でっかくする)アイディアはいかが? 

・冬場の温かい空気が生活しない鋭角尖り屋根に上がって降りてこないのはもったいない。 ・C案から90度角度を変え、南北に横長にしてはどうか?! 

・その場合、採光、東側ビューの為の開口(窓)設置はできるか? 

・地元杉材(安値)を屋根壁材としてふんだんに使うことはどうか?(坂茂、八ヶ岳風) 

・西側の電車や道路から見て、特徴的で自然とマッチする外観はなにか?  ->草を生やす?竹を使う?

 ・増築する場合は直線に伸ばすだけ?それ以外の可能性は? 


より、実験的に、機能や素材がゆえに出来る斬新なアイディアが聞きたい!! 

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上記のリクエストの一部はC’案としてTDWの模型に反映されました。今回の打ち合わせではTDWの模型とは別の"D案"の登場です!

図面:光嶋裕介建築設計事務所


オーソドックスな切り妻屋根の形状をベースに、東側の開放側の屋根が途中で切れる形でテラススペースを存分に取り、採光や広がりを感じる半透明素材の庇が急角度で壁にかかっています。長方形のシンプルな形は低予算、増築可能性への配慮。ここで初めて敷地の形と共に折れ曲がった形状が生まれました。火起こし場も健在です。南側のエントランスから入って、拡張性ある広々とした土間、壁の背面には暖炉から始まるリビング・ダイニング、キッチンまでパブリックからプライベートへ直線的に移行します。同様の並びでバストイレ・洗濯場といった水回りが配置。その奥にプライベート空間が3部屋。全ての場所からテラス・開放側である東側に出ることができて、外で繋がっている。室内74.5㎡、デッキ面積55.9㎡ということで、半分外、内?どちらとも定義しづらい場所が大きな受け皿となる家ですかね?!


TDWでのC'案である色付き模型と、色なし真っ白なD案図面とを直接比べることが難しい印象がしましたが、この図面を家族の元へ持ち帰って話し合い、建築家にフィードバックするという「宿題」が課されました。宿題を出すのが好きな先生です。


タタッタラ

家が建っていく様を綴らねばならないという使命感を基にした記録。

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