鉄平石と藤森建築

2016/12/18


諏訪に行ってきました。目的は茅野市出身の藤森照信の建築と鉄平石を見るため。神長官守矢史料館(じんちょうかんもりやしりょうかん)は、*wikiより引用>> 長野県茅野市宮川にある守矢家の文書を保管・公開する博物館。江戸時代まで諏訪大社上社の神長官を務めた洩矢神の子孫である守矢家の敷地内に位置している。


伝統的な天然素材が数多く使われています。屋根には鉄平石や天然スレート。外壁はワラを混ぜたモルタルと、板を昔ながら方法で作ったサワラの縦貼り。(要は板材を作るために現代の手法の様にノコギリで轢いていないということ。ですよね?)軒を貫く4本の柱はイチイの木で諏訪大社の御柱をイメージしているとのこと。世界の危険な建築ナンバー10にノミネートされているという高過庵も下から見ることができした。


全て面白いですし、プロポーションも綺麗で、表に見える素材の経年劣化も良い味わいを醸し出していました。


しかしながら、現地で貰った資料を見ると、骨組みはRC鉄筋コンクリート、建設費用は1億円(くらい。確かな数字は忘れてしまいました) 高過ぎでしょ?!そして何より建物内部の底冷えする寒さが気になりました。これは熱伝導率が高いコンクリート建築だからでしょう。きっと夏は暑過ぎ庵。24時間、人が住む為の建物ではないので、断熱性は無視されていると言えばそれまでですが、縄文時代に遡る洞穴がイメージならば、穴の中は冬は暖かく夏は涼しいはず。


高杉庵の柱は表面を木の皮でコーティングしたものでした。その時点でアトラクションパークの一部にしか見えなくなってしまいました。なにこれ珍百景クラスの微笑み系建築が何故ここまで注目されているのか私にとっては疑問です。何か大きな力が加わっている気がしなりません。




気分を変えて造り酒蔵、真澄へ。東京サルサナイトでの友人が働いている酒蔵です。素晴らしい鉄平石の床!バリエーション豊富で見ていてワクワクします。

うちのテラスはこんな風にしたい!と強く思うのでした。後は、どうやって安く入手し、DIYするかですね。


サルサ友達のおススメで、リビルディングセンターにも寄りました。蔵出し宝の宝庫です。鉄平石の漬物石や、石割りの道具が目に付きました。

タタッタラ

家が建っていく様を綴らねばならないという使命感を基にした記録。

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