杭あって、悔いなし〜分筆〜


「杭あって、悔いなし」とはよく言ったもので、正にその心情を確認しました。2017/3月 昨年度の御柱祭でお会いした、土地家屋調査士の中塚さんに土地の分筆仕事を依頼しました。


山といっても、大地には人間が決めた点と点が結ばれて線となり、ぐるっと繋ぐと多角形に敷地が区分けされています。お隣の土地はMさん、反対側のお隣はTさん、その間にTさん、道路は村、と地権者がしっかりと決まっています。この辺りは国土調査で測量、杭打ちされている場所だと聞いています。草が生い茂っていると杭一本探すのも一苦労ですが、いい時期に探索が出来ました。 


一筆が約7000平米の土地内の約1000㎡(300坪)を借地する事に地権者さんに同意して頂いています。その筆のまま借地することも可能なのですが、広大な土地に住み、私が地上権を所持してしまう事は良くないと謙虚な姿勢で判断。光嶋裕介事務所も、分筆して「敷地を定義する」必要があると言っているので、キッチリと分筆して貰う事になりました。①個人的に借地する為の意味の分筆 ②建築基準法で敷地を定義するための分筆。地目が山林であるこの土地においては①も②もどちらも必要不可欠な意味は持たない(法的な拘束はない)みたいですが。分筆することによって新しい地番が生まれますし、ハッキリして気持ちが良いので実施することにしました。


杭は、地震などの影響で点が数センチズレている事もあるらしいですが、今回測量してみると殆ど動きはないようです。測量仕事というのは数学的であるけれど、地球はボーリング玉の様に正確な球体ではないし、天候などによる測量の誤差が必ず生じる仕事だそうです。絶対的な数値を追わずに、人間が判断する要素がある仕事であるという面白い話しを聞きました。


専門家の測量によって杭の位置に間違いがない事を確定していただきました。隣接する地権者さん4名に連絡を取り、立ち会って頂ける日時を決めます。(これが結構大変)2017/3/19 皆さん、同時に集まっていただき、無事に立ち会いが完了しました。ありがとうございます。


初めての公的な手続きを終え、また一つ確実にステップを踏みました。


家族も現地でシミレーション。玄関へステップを上がり、「いってきます」をイメージした図です。これから背景にある樹の一部を伐り、一年後にはこの背景に「家が建たっている」のです!


タタッタラ

家が建っていく様を綴らねばならないという使命感を基にした記録。

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