困難な資金繰り

2016年7月 住宅ローンの仮審査を申し込みをしました。カードローン以外の融資申込みをすること自体が人生初めてのこと。地元信用金庫であるアルプス信用金庫にアポを取り、妻と二人で行くと奥の部屋に案内され談話用のソファに座りました。終始マスクを取らなかった融資担当者からいろいろと説明を受け、こちらの状況を説明し、仮審査も申し込み用紙に記入とハンコを押しました。ちょっと大人になった気分です。


一週間ほど経って担当者から電話が掛かってきました。(「たたってきた」に似てますが、まだまだ全然「建たりません」)ドキドキしながら相手の言葉を聞きましたが、期待外れに、敢え無く断られてしまいました。我が家のメインバンクにNOと言われて結構ショックでした。社会生活を送っている一人として認められていないのか?!と自己否定に陥る痛さです。それを金融機関はあっさりと告げますね。「審査の結果をおしらせします。今回は残念でした。」相手も仕事だからしょうがないけれど、がっかりします。「ちくチョー、こっちはマスクで隠れたあんたの顔さえ分からず信用ならないさ!」とヤケな感情も湧いてきます。私はやはり大人の階段を踏み外していたんだなーとひしひしと感じるのでした。


まずは、なぜ融資を断られたのか、原因究明です。断られた信用金庫の担当者に聞きましたが、「審査をした保証会社に問い合わせましたが、年収とのバランスが取れなかったとのことです。」この仮審査では、夫婦合算で申し込みました。当然二人分の方が収入額が多い訳で、負担率も20パーセントを下回るほどの優秀な返済プランでした。一般的に考えるとただ単に年収が足りなことが敗因ではないと私は考えました。


原因はいくつか考えられました。原因と解決策を箇条書きにしたいと思います。


・年収が足りない:足りないものは増やすしかない。今年度の収入額を増やす。個人での農産物販売を上げて、確定申告に計上することにより収入は増える。税金は上がるが、背に腹はかえられぬ。逆に融資額を減らす。収入額と融資額のバランスの問題なので、収入を上げるのは困難だが、融資額を減らすことは現実的に容易である。


・私の継続勤務年数が足りない:金融機関は勤続2年の人を融資対象としている。農業法人である今の会社に所属してこの2016/7の時点で2年ちょい。印象としては2年ちょいだとギリギリのラインである。解決策は、時に身を任せ、継続して勤めて待つしかないだろう。


・私の過去?!:恥ずかしながら若い頃、カードの支払いを幾度も滞らせた経験があります。自己破産はしていませんが、クレジットカード会社から強制解約された苦い過去があります。その記録が事故情報としていわゆるブラックリストに載っているのでは?!と不安でした。相手が見ているものを自分も見る必要がある!審査会社が見る個人の信用情報と同じものを、自分自身でも問い合わすことが出来ることが分かりました。信用情報機関にどのように登録されているかを確認することができます。ネットで申し込み可能、手数料1000円。数週間後、結果は郵便で送られてきました。結果はクリア!過去の延滞、強制解約に関する記録は何もありませんでした。後に調べると、事故解消以降5年で記録は消えるという事でした。銀行の審査会社が調べた形跡も記録として信用情報に載っていました。この記録が多いと、審査に不利だという話を耳にしますが、これは都市伝説のようです。(後に立証します)


・妻が会社役員であること:今回の融資仮審査は夫婦連帯で申し込みました。妻はラテンミュージシャンでありながら、お父さんのデザイン会社の取締役としてデザイナーの仕事もしています。審査にあたり過去3年間の決算報告書を提示して欲しいと言われました。自分の会社の決算報告書を出してくれって、給料明細以上のものを全部見せろって言われるようなものですから、いい気分はしないですよね。銀行の融資担当者と話していると、このケースはよくあるそうです。連帯保証でなく私の単独債務でいくことが解決策になるでしょう。


・車のローン、リボ払いの残高のせい?!:毎月のカード支払い額は申し込む融資の負担率を上げてしまう計算になる。妻名義のカード払いが多くを締める為、これも解決策は、住宅ローンは連帯保証ではなく、私の単独債務で申し込むことか?カードローン返済の時期を待ってから住宅ローンを組むべきか。車のローンは2018年2月まで、、、長い。


・土地が借地であるため:建物が建たる(建つ)土地が借地の場合、土地を担保に入れられない為に融資が困難、融資可能額の減額されると聞きます。解決策は、地主さんに掛け合って土地売買の相談をするか、場所を変える(これは本末転倒)。借地でも融資に強いと言われる金融機関にいく。


考えて見るといろいろと原因と対策はあるわけですね。ひとつひとつの解決策を実行していくしかないと思いました。でも楽観的に捉えれば、私クラスの人望がないフリーのカメラマンだったら2000万35年の住宅ローンを組むなんて夢のような話だと思うのですが、地元密着の信用されている企業のグループ会社に属しているのですから可能性は高い!と自分に言い聞かせるのです。


ちょうどこの時期、大手住宅メーカーの展示場を覗きに行ってみました。営業担当者が融資の相談もしてくれるのですね。しかも凄く慣れた様子で、仮審査の申込書を持って翌日にはうちまで書類を持ってきました。(アトリエ設計事務所にお願いしていることを言いそびれていたのです)ミサワでしたかね。営業マンの流れて押され、MISAWAのフラット35の仮審査もしてみましたが、これまた断られたことを思い出しました。(過去を遡って書くということは思い出すことですね)ミサワの方からも色々と教えていただきました。住宅メーカーの強いところだけを吸い取ったのでした。ありがとうございます。


この時点で2戦2負。この先はまだ長いのです(*´Д`*)


タタッタラ

家が建っていく様を綴らねばならないという使命感を基にした記録。

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