リンゴの木 伐採①

2017/2/23 我が果樹園リンゴの樹を新品種に植え替える為、約6反歩を伐採します。30年ほど前に開発された矮化という、普通木よりも大きくならずに作業性を考慮して植えられた樹です。それが思っていたより大きくなってしまうと言う事で、昨今は「新矮化」という名の更に樹勢が抑えられた品種(M9という台木に変わっただけ)が推奨されています。


伐った木の有効利用をあれこれ思案中

①焚きモノ(いわゆる薪として暖をとる燃料とします)

②木材利用 

 a.輪切り:カッティングボードや木タイル

 b.縦割りに製材:テーブル、玄関ドア


①の薪作りに関しては切った木を保管場所まで運び、割ったり切ったりしてまとめ、乾燥させる為の棚作りまで出来れば自然に乾かすのみですが。とにかく量があります。結局軽トラ20杯分くらいになりましたでしょうか。これだけのリンゴの木をストック出来ることは農家冥利に尽きます。もし買おうと思ったらうん十万円になるでしょう!


②に関しては、地元木工職人の法嶋二郎さんに相談させて貰いました。「リンゴの木でスプーンやナイフなどの小物は作ったことあるけれど、テーブルや建て具は聞いたことないでー。かなり暴れる(乾燥の工程によって極度に反ったり割れたりすること)と思うけど、地元産の木で出来たらええなー。乾燥の仕方でかなり違うんちゃう?!水に浸けたり、小口にボンドを塗ったり、まずはやってみたらええと思うわ」と従来の運搬、乾燥は木を川に流したことや、東京の新木場は東京湾にあって正に海に材を浸けていた話、伐った木の枝葉を落とさず残しておいた状態で自然乾燥させる伝統的な方法や、人工乾燥でも蒸気を当てるなどして湿度をコントロールしながら乾燥させる最新の人工乾燥などの話を聞きました。立っていた木が伐られた事で変化していく様子を、木の繊維が喋っているかと錯覚するかの様に説明してくれた。さすがそんじょそこらの木工のプロフェッショナルとはちゃいますわ。(法嶋さんは関西からの移住者)


伐採作業を進める中、なるべく長く直線的に取れる事を意識しながら伐るのでした。リンゴさん、ありがとう。家具として残ることが出来たら一緒に家で暮らしましょう。そうでなくてもストーブで燃やしてありがたや。


この後リンゴの木は、

*中川村地域おこし協力隊のおかげで地元飯島の「製材所」へ持ち込まれ

*ビニールハウス陰干し「乾燥」に長期間かけれ

*マルワイ製材所で輪切りの「人口乾燥」テストが行われ

*ビニールハウス乾燥を経て素性の良い板のみが加子母マルワイ製材所で「人口乾燥」にかけられ


造作に使えるかどうか、年明け平成30年1月には答えが出るでしょう。随分と手間をかけているリンゴの木、玄関ドアの一部にでもなってほしいですなー!







タタッタラ

家が建っていく様を綴らねばならないという使命感を基にした記録。

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